中村慎吾
#shingo

中村慎吾

ひきこもり支援事業を作りたい

クラファンサポーターに向けて公開中

転職活動に失敗をして、どのように面接に向かっていいかが分からなくなり、実家に約2年間ひきこもった経験のある当事者の葛藤や試行錯誤のドキュメンタリー


▼自己紹介

みなさん、はじめまして!中村慎吾と申します。

簡単に自己紹介をさせて頂きますと、愛知県育ち、アメリカ(アラバマ州)・インド(バンガロール・グルガオン)に少しかぶれてからの東京に落ち着いたフリーランスです。

現在は主に、SNSコンサルタント×ひきこもりの支援家として活動しています。

ひきこもりの支援活動は、ひきこもりの方を抱えるご家族のサポートや当事者の方が集まるカフェに顔を出すボランティアを2022年から始めております。

元当事者として経験してきたことを活かして、生きづらさを感じている方や居場所がない方たちに、社会との接点や生きづらさを解消でき動き始めるためのきっかけを作れないかと模索中の身です。

全国には115万人以上のひきこもりがいると言われていますが「生きづらさ」や「他の居場所」を求め、苦しんでいる方はもっと多くいると思っています。

今回、このプロジェクトを始めたのも

「映像をとおして、ひきこもりはじめ生きづらさを感じている方たちが『ちょっと動いてみようかな』と前向きにと思ってもらえるきっかけ作りをしたい」と思い発足させました。

元当事者だからといって、今ひきこもっている方たちの気持ちが全て分かるとは全く思っておりません。本当にケースバイケースの事象ですし、一朝一夕に変えられることでもないと頭では理解しているつもりです。

でも何かはきっとできるはず!

行政でもなく、こころの専門家でもなく、福祉にも携わったことがなくても周りの方たちを巻き込みながらやっていけば、小さな一歩も誰かの手に届く。

そう信じて、今自分に出来ることをやって、みなと一緒に優しい社会を創っていけたらと思っています。ぜひ応援して頂けますと嬉しいです!

下記に、さらに詳しく「ひきこもり支援をしたい理由」を記載していますので読んでください。よろしくお願いします!

【略歴】海外大卒→ラーメン屋→インド現地就労→ひきこもり→旅行会社→人材紹介会社→フリーランス(現在)

【SNSのご紹介】Twitter:https://twitter.com/ngoP1004

LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/shingo-nkmr1004/

▼本プロジェクトでの具体的なアクション

3月現時点では、週に一度ボランティアカフェに通い、当事者の方や当事者の親御様のお話を伺うことをしております。

今後自分がやっていこうと思っていることを記載致しますのでご確認頂ければ嬉しいです!

①カプセルアートみなさんもご存じのあの「ガチャガチャ」のカプセルを使って、ひきこもりの方たちと一緒にアート作りを実施したいと思っています。これはプラスチック問題、SDGsへとも繋がるワークショップにもなるので広く活動をしていきたいと考えています。

いきなりの就労・就業を目指すのではなく、カプセルアートを通じて一つの作業・創造活動を一緒におこなうことで何かのきっかけにしてほしいと考えています。

「ありがとう」「いいね!」が飛び交うワークショップをみんなと創っていけたらと思います。

②当事者会としてのYouTube Liveの開設と実行

自分も当事者の時に感じていたのが「地方で共感を得られる機会の少なさ」です。都会には電車を乗り継いで自分の都合のいい時にカフェに行けたりしますが、地方では車がないとボランティアや当事者の方たちと繋がることも出来ません。

ですので、オンラインで当事者会が出来たらと考えています。元当事者の方たちの話を聞いてもらえることで、今苦しんでいる方たちの心を少しでも緩和することが出来たらと思い、この企画を考えております。

③ひきこもりによる会社設立

僕は今SNS(Twitter/Instagram)の企業アカウントのコンサルティングと運用代行をしております。そこで、ひきこもりの方たちの中でSNS運用を希望する方を募って、運用方法を教えることで働く機会を創出していくことも出来ると考えています。自分が雇用をしていくことも視野に入れながら行動していきたいと思っています。

④シェアハウスの設立

こちらは居場所の確保です。ひきこもりの方の中には「親と離れることで自走が出来るようになった」という話をチラホラ伺います。岐阜県荘川に土地があるので、そこをうまく活用しながら「居場所のない方たちの集う場所」をみんなと一緒に作っていけたらと思っています。

⑤ボランティアも続行

今、続けているボランティアも引き続き携わっていこうと思います。ここで出来ることはまだまだあるはずと自分は思っています。一緒にボランティア活動をしている方たちとも協力しながら「当事者の方たちにとって安心できる場所つくり」に貢献していきたいと思っています。

以上、5点(すでに開始しているものもある)を周りの方に協力を仰ぎながら形にしていこうと考えています!

どうぞよろしくお願い致します!

ぼくがひきこもり支援をしたい理由

支援というと、どこか上から目線で恐縮なのですが他にいい言葉がみつからないのでご了承ください。

改めて、なぜ自分がひきこもり支援をしたいのかを残しておこうと思っております。自分の経歴からくる要素が大きいと自身では感じておりその点を記載しますので、ぜひ読んで頂けると嬉しいです。

僕は、今でこそフリーランスとして企業の採用の支援やSNSコンサルなどをしておりますが、ここに至るまでの社会人としての経歴は、一本筋の通ったものではなく、ゆらゆらふらふらと多くのことに脱線してきています。

業界は飲食→便利屋(インド)→旅行→人材ですし雇用形態も正社員、派遣、契約、アルバイト、業務委託、と一つにとどまることなくいつも「やめてから次をさがす」ってことをしてきました。

そして社会的に見たら何もしていない「ブランク期間」が約2年あります。

このブランク期間で経験したことが支援したい一番の理由に繋がります。

『元ひきこもり当事者』として

僕は、履歴書的に約2年間の空白期間があります。インドでの就業を終えて帰国してから、次の旅行会社で派遣として働くまでの期間です。

この期間は本当に苦しかったです。

当時、僕はインドでの就労からほぼ逃げる形で帰国しています。自ら「海外で働きたい!」と言ってラーメン屋やめて何かしら旗を揚げる気持ちで向かったのに1年ちょっとで急に寂しくなり帰国しました。

そののちに、東京で転職活動をしたのですが、ある企業の人事に

「あなたのように過去から何も学ばない方は日本の社会では求められない」

「環境のせいにしていてはいつまでたっても成長できないね」

と、言われたことが非常に胸にささってしまい転職活動をするのが怖くなってしまいました。

まぁ言われたことは図星だったんですけどね。今思えば何のこともない、普通のフィードバックです。

でも当時は、上記を言われた後、面接でどのように自分の経歴を伝えて、どうアピールすれば上記のように思われないかが分からなくなり、転職活動をやめてしまいました。というか出来なくなりました。

あ、価値ないんだなって思ってしまったのです。

え~そんなことで?と思われるかもしれませんが

まぁだいたいひきこもる人たちの理由ってそんなもんなんだとおもいます。

軽いとか重いとかじゃなくてその人に刺さったか否か、なのです。

転職活動をやめた僕に残されたのは、貯金27000円とたくさんの時間。

友達の家を拠点とさせて頂きながら転職活動をしていましたが、転職活動やめたので泊めてもらう理由がなくなりバツが悪くなった僕は居づらさを感じてひっそりと夜行バスで実家に帰りました。

それからは誰ともしゃべらない生活が始まりました。

当時は本当に自分がどういう状態なのかが良く分かっていなかったです。自分で自分のことを表現する適当な言葉が出てこないので、

友達や近所の方に「今、なにやってんの?」と聞かれるのがすごく怖かったです。

「あ、おれなにやってんだっけ?」と改めて自問自答することでさらに自分のことを情けなく思ってしまい、そういう風になるのが嫌で人と話すのを避けました。

でもそうは言っても誰も何も解決してくれないし寝ててもお金が増えるわけでもなく、日に日に自分の可能性がなくなっていっている感覚もありましたから何かをしていないとそわそわするのです。

でも何をしていいかが分からないのです。

なので昔やったゲームとかを理由もなくやったみたり、興味のない哲学書を読んだり、朝早く夜遅くに街中を走ってみたり、GEOで色んな映画を借りたり・・・就活サイトも見てみたりしましたが実際にエントリーまで出来た企業はなかったです。アルバイトですら。

その後、(といっても約2年後)家族の支えと友人からの電話のおかげもあり幸いにも僕はひきこもり状態から抜け出すことが出来たのですが、あの時のやるせない気持ち、別に何もやってないわけではないけど世間一般的には何もしてない、としか見られない辛さはなかなか共感してもらえないので思い出したくもないですね。

普通にみたら「甘えている」としか思われないので。

社会に出ている人の方が偉くてよっぽど辛いことに向き合っていて、どうしようもないことからも逃げずにやりぬこうと努力し、殻を破ろうとみんな必死に頑張っている。

それを放棄して家でのほほんと寝て適当に時間を過ごしている、ただの金くい虫の穀潰し野郎、とおもわれるのが普通なのです。

そんなことは頭ではわかっていてでもそれに向き合う事でさらに自分が惨めになりやはり外に出れないと思ってしまう負のループ。

言ってしまえばそれだけなんですよね。

でも誰も分かろうとしてくれない。

あの時の気持ちは忘れようがありません。

なので、僕はこの側面からは当事者さんに少しは共感がすこし出来ると思っています。

無気力状態というよりかは、

「こうした方がいいに決まっている」と頭で分かっているけど

なかなか行動に出来ない葛藤をしているのです。

なので何かのきっかけ(それは環境なのか時間なのか、関係性なのかは人によるかと)さえあれば、きっと動き出せるのです。

ご家族など近い存在であればあるほど期待が大きい分、叱責、激励、説得という愛情なのかあきらめなのか、世間体を気にするためなのか分からないですが、強い感情を当人へとぶつけてしまう傾向が強いと思っています。

もしくは、どう対応して良いかが分からぬまま何も誰も行動が出来なくなってしまって、時だけが経ってしまう。

ひきこもりの方は年齢も性別もひきこもっている理由も千差万別なので、解決への型があるわけではないのは承知です。

さらに僕は精神科医でも社会福祉士でもないので専門的な心の問題のケアはできないです。

でも第三者として話をきくことやただ一緒にいることだったり、ご家族のお話を聞いたりすることはできるかな、とも思います。

何より当事者が一番つらいのも良く分かります。居場所がないから。

個人的な意見ですが、どうせ生きているのなら無駄なコト考えずにシンプルに人と仲良く楽しい時間を長く過ごす、のが僕は最高にいいと思っています。

いつもそうであってほしいし、誰しもそうなれると思ってやまないのです。

長くなりましたが、自身の経歴・経験から、こういった感情が奥深いところにあったのですが気づかぬまま今まで過ごしてきました。

蓋をしめていた感覚もあります。

でも気づかせてもらったことで僕自身、あぁなんかやりたいな、って素直に感じた次第です。

だから「支援」という言葉が合っているかは分からないですが、過去に僕が感じたことを共有し合えることで少しでもラクになって自分らしくあれる人が、このドキュメンタリー映画を通して、増えたらなと思ってこのプロジェクトを始めようと思っています。


監督: 池内 慶 プロデューサー: 篠塚 康介 / 本田 緑 配給: 株式会社ベーシックインカム